前置き

太字が書けて、しかも細い字も書ける。 日本語特有のはね、はらいもちゃんと書けるペン先として、 セーラー万年筆の長刀万年筆があります。 詳しい話は ナガサワ文具センター 担当者のひとりごとにある、 「 長刀研ぎ万年筆について」を読んで頂くとして、 このペン先はやや上(ペン軸を下、ペン先を上と見た場合)に 反った形状になっています。

おなじ 担当者のひとりごとにある「 パイロット特殊ペン先のご案内」のウェーバリーも上に反った形状で同様の効果を得ていますし、 セーラー万年筆の“ふでDEまんねん”も同様の形状になっています。

ふでDEまんねん
ふでDEまんねん:下はふでDEまんねん金ペン(追加生産されるがいちお限定品らしい)

加工編

その1とあるからには、2もあるのかもしれません。 ペン先加工の練習として、Waterman の Kulter Light Soft を加工してみました。 タイトルにあるように「悪い子への道」なので、 良い子は真似してはいけません

ペン先は簡単に曲がります。 ただし、金属なので曲げて戻してを繰り返すと金属疲労で折れます。 また、メーカーの保証も効かなくなります。 あくまで自己責任で加工してください。

加工済ペン先
ペン先を上に反らす

ペン先を曲げると、いままで紙に接触していなかった部分が紙に接触します。 ここを含めてペン先を研いでやる必要があります。 1000〜2000番手(もっと大きくてもいいし、慎重に研ぐなら大きい方がいいです(ただし時間はかかります))の耐水ペーパーで研ぎます。 わたしの場合、インクを入れたままでインクを潤滑油代わりにしています。 8の字を書くようにペン先を動かすといいかもしれません。 少なくとも、自分用にはこれで研げます。 他人用に研ぐにはそれなりの知識と経験と修行が必要でしょう。

8の字に研ぐ
ペン先を研いだペーパー

結果

汚い字ですが、改造結果です。 加工前の文字は同等品によるものです。 加工後の文字は、左から、寝かせて書く、立てて書く、ひっくり返して書くとなっています。

書いてみる
上は加工前、下は加工後

後日談

いきつけの店 担当に見てもらいました。「エッジが立っている」(スリット側の角が研げていない)というアドバイスをいただき、 研ぎ方を教わりました。ペン先をねじる方向でペン先がスリットでずれるぐらいの力で耐水ペーパーに当てて 横に擦ります。

実際にやってみると、いままでどこが引っかかるのか判らなかった引っかかりがなくなりました。

予告編

次回(っていつでしょうか)は、ペン先というかペンのあたりを 柔らかくすることに挑戦します。